学習障がい(LD):アニメ好きなD君 

LDの中学生 その1

まずは、LD(学習障がい)の話をしておきます。

学習障がいは、学習に関係する一部の引き出しにやや不具合が

ある状態ということができます。

学習障がい(LD)は、全般的な知的発達に遅れがないものの、

「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算・推論する」能力のうち

特定のものの習得と使用に困難が生じる発達障害のことです。

LDにはディスレクシア(文字の読み書きが困難)、

ディスグラフィア(特に文字を手書きすることに困難さを持つ症状のことです。

日本語では「書字障害」と呼ばれます)、算数障害などさまざまなタイプがあり、

また人によって症状の現れ方も違うので、診断が難しい障害でもあります。

学習障害のある人の中でも文章を構成するのが得意な人もいれば、算数が得意な人もいます。


D君は自閉気味で、おとなしい中学生です。

そんなD君の担当教科は数学です。

なかなか打ち解けた様子のないD君ですが、

アニメが好きで、中でも小説にもある「アートソードオンライン」が大好きです。

夜中にやっているのですが、録画せずにその時間に見ているそうです。

ならば、私も録画してみてみようと思いました。

「なに、ゲームのアニメか。と思いながら見ていると、

これがまたなかなか、不思議で、よくこんなことを考えるものだと」、素直に思いました。

私が「アートソードオンライン」を見て、思ったことを話すと、とてもを喜んでくれました。

家に帰っても、その話を楽しそうに話してくれていたそうです。


突然ですが、ちょっと数学の話です。

昔を思い出してみてくださいね。

連立方程式には二つの回答方法があります。

ひとつは「代入法」もう一つは「加減法」です。

代入法の例
   x+y = 3 …①
   2x+5y = 9 …②

①の式をxについて解く
  x=-y+3 …①' ←このときyについて解いても良い
①'を②に代入して計算する
2(-y+3)+5y=9
  -2y+6+5y=9
     3y=9-6
     3y=3
     y=1 …③
③を①に代入して計算する
    x+1=3
    x=2 
   答 x=2

というものです。

「加減法」は思い出してくださいね。

こういう2通りのやり方があると、D君は悩んでしまいます。

代入法の方がやりやすいのに加減法を使ってみたり、

加減法の方がやりやすいのに代入法法をやっみきたりという感じです。

答えは同じになりますが、かかる時間が大きくかわっれきます。

特に、中学には定期テストがありますから、重要な問題です。

これをマスターするには「リハーサル」(繰り返し)が必要です。

問題をやるごとに聞います。

「どうしてこの問題は、この方法を選んだの?」

無言の時もありますし。もごもごと「こっちがこうだから、代入して・・・」

彼にとってはどんな連立方程式でも、同じに見えているようです。

ほとんどの場合、代入法を使います。

「連立方程式には2つの解き方があって・・・」と何度も言い、

そしてリハーサルを行います。

なんとか、2種類の解き方がある、式によってやりやすい方法がある、

ということを理解してもらいました。


話戻りまして、「アートソードオンライン」の話をし、

静かに盛り上がったところで学習開始。。

解答で違うところはありますが、いつものように例題に戻って、

どの部分が違っているかの説明をしてもらいます。

授業はすこしづつ、スムーズに進んでいきました。

「アートソードオンライン」に感謝。

少しずつ少しずつ、コミュニケーションがとれていけばいいと思っていますので。






















































0 Comments

Leave a comment