D君の場合:「継次処理」と「同時処理」その2

「継次処理」と「同時処理」その2です。


継次処理の得意なことは一つずつ物事を処理することです。

しかし、裏を返すと、目の前の物事に集中しすぎたり、

細部にこだわってしまったりすると、

いつまでも先に進めなくなってしまう困難さがあるのです。


こう書かれると、「ああ、確かに!」と

思い当たる節がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

とにかく目の前の問題(プロセス)に納得することができないと、

前に進めなくなってしまうのですね。

なので、継次処理が優位な子どもと接するときには、

「こうだからこうなの」という説明ではなく、

途中の解答の導き方をしっかりと説明し、

本人が納得できるように話してあげる必要があります。


また、継次処理が優位な子供は耳からの情報に強い傾向があります。

それは、耳から入ってくる情報(音声)は、

比較的継次的であることに由来しているからです。

分かりやすい例えとして、カーナビの案内が挙げられます。

継次処理優勢の場合、カーナビの地図によるルート案内よりも、

音声によるガイドの方が理解しやすいのです。

①およそ300m先、左方向です。

②まもなく左方向です。

③左です。

④およそ2km先、右方向です。

というように、一つずつ案内されるのが良いみたいです。

継次処理優位の場合、一つずつ物事を積み上げていき、

結果としてゴールにたどり着くことが多いのです。

考え方としては帰納的に近いといえます。


つまり、継次処理優位の子供と接するときには、

①分かりやすく(納得できるように)

②シンプルに(短く)

③一つずつ 、順番に話をすることが有効です。


継次処理は一つずつ物事を積み重ねていった結果、

答えにたどり着くというタイプです。


D君とは継次処理の方法で、たまに、刺激になるように同時処理の方法も突然やります。

それはそれで、解説のしがいがありますし、

D君にとっても「ん?」という時間が挟まれていいと思っています。

こうして、D君との授業はアニメで少し盛り上がり、そして、淡々と進んでいきました。

接してきた子どもたちがみんなそうであるように、

D君もとても素晴らしい感覚を持った子どもでした。


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