数学の約束事:ワーキングメモリ D君の場合

D君は図形問題は良好です。

多角形の角度の問題、平行線を使った問題、三角形の合同の問題など、

スラスラと説いていきます。

ここで懐かしく思い出してみてください。

三角形の合同条件

・3つの辺の長さが皆同じ場合

・1つの辺の長さが同じで、かつその辺を挟む角が同じ大きさの場合

・2本の直線(正式には線分)の長さが同じで、かつその2本の辺に挟まれた

 角度が同じ大きさの場合です。

ママさん、パパさん思い出しましたか。

D君はこの条件が頭に入っているようです。

平行線の角度の問題も大丈夫です。補助線を引いて解くことができます。


Dくんの苦手なものは文字式で、ケアレスミスも多くがありました。

文字式の計算の例を示しますね。

(a+b)-(c-d)のような問題です。

「カッコ前―(マイナス)は注意」と呪文のように行ってもらいます。音声認識してもらいます。

そして、「カッコの前の―(マイナス)には気を付けるんだよね」カッコの中の符号が変わるからね」と伝えてます。

しかし、実際に計算してみると、それを忘れてしまいます。

(a+b)-(c-d)=a+b-c-dとやってしまいます。

=a+b-c+dが正解です。ケアレスミスがこういうところで出てきます。

これに関しては常にカッコ前に―が出てきたら「おっ、カッコの前に何か出てきたねぇ」と

独り言のように言ってD君が気づくのを待ちます。ひたすらこれです。

間違いも少なくなってきました。


もう一つは文字式の計算で÷や×が入ってきて、尚且つ+-が入ってくる問題で、

尚且つ分数も出てくるものです。

単純にを忘れてしまうのです。

×÷は―(マイナス)が偶数のときに+に、奇数の時は―になる、というものです。

6X2Y÷(―3/4Y2)→まず―が一つ(奇数)なので答えにはマイナスになります。(細い2は二乗のマーク、以下同じ)
               
              「マイナスが出てきたね。どうするんだっけ?」

              =―(6X2Y÷3/4Y2)

              少し待ちます。
         
              →「分数で割っているので、そういう時はどうするんだっけ?」

                「そう、逆数にして×にするんだよね」

=―(6X2Y×4Y2/3)

              →「分数の問題での約束事ってなんだっけ?」

               少し待ちます。

              「そう6と3は約分できるね」


              =2X2Y×4Y2


=-8X2Y3 「できたね」


掛け算の+と-の約束事、分数の約束事、約分の約束事を忘れてしまうことがあります。

多くの約束事で、ワークングメモリが追い付かない感じです。


間違えているところを見つけると、「ここはなんでそういうふうになったの?」「途中式を書いてみて」

間違いは指摘しません。間違いは必ず自分で見つけてもらいます。

一つ一つの約束事を確認してもらいます。

ワーキングメモリに問題がある場合は、問題を細かく分けて、一つずつやってもらうことが重要です。

なので、途中式で一つ一つ確認しながら進んでいきます。

少しずつではありますが、上のようなケアレスミスは少なくなっていきました。

0 Comments

Leave a comment